延長レンチヘッドのトルク補正計算
T_set :設定トルク(レンチに入力するトルク値)T_req :要求締付トルク(ボルト/ねじに必要な実効トルク)L :校正点からラチェット中心までの有効レバー長(校正基準長)C :アダプタ中心からラチェット中心までの追加レバー長(延長量。正は延長、負は短縮)- トルク入力・出力換算式:
T_set = T_req × (L ÷ (L + C))
トルク換算ツール 入力項目
出力(算出)設定値:T_set:--
※例: WM-I シリーズ:L = 180mm,C = +5mm 必要トルク 10 Nm の場合
→ 設定値は :9.73 Nm
拡張条件(実務上の扱い)
狭い空間や異なるアダプターを使用する場合、全長を一次元ベクトルとして加減計算します。
以下はすべて WM-I シリーズ(L = 180 mm、T_req = 10 Nm)を例にしています
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推奨事項(まとめ)
- ◆ 最良実務: アダプタとレンチの軸を90°に保持 → 補正不要。
- ◆ 角度偏差や狭小空間: 上記式で設定値を補正すること。
- ◆ 作業方法: 校正点を基準に、ゆっくり・均一に力を加える(突発的な力は避ける)。
- ◆ C/L 比の注意: C/L が約 10% を超えると、換算後の設定トルクと実効トルクの誤差が顕在化しやすい。事前にトルク校正器で確認することを推奨。
